メールでもよく頂く、蚊に関しての質問!蚊の感染症でもあるデング熱に関しては、確かに怖いですよね。
大使館から届くお知らせや、タイで流れるニュース情報、タイに売っている蚊よけなど、聞かれたことはわかることだけ返信していたんですが・・・記事にした方が早いんじゃないかと思い、今回は旅行者向けに記事を書いていこうと思います!
ちなみに、日本の薬でも十分効き目はあると思います。個人差もありそうですが、我が家で使用している虫刺されの薬は、全て日本で購入したもので、家用のベープ(アースノーマット)はタイで購入したものですが、どちらも効き目は抜群です◎
そもそもデング熱ってなに?
デング熱は、デングウィルスを持つ蚊にさされると伝染る感染症で、人から人に伝染るのではなく、人→蚊→人と蚊を媒介して感染します。よく聞かれるんですが、すべての蚊がこのウィルスを持っているわけではありません。
ここらへんは、厚生労働省や感染研究所とかが詳しく書いてくれています。
デング熱の潜伏期間は2~14日間と言われ、デング熱がさらに重症化するとデング出血熱になります。
★デング熱の場合
蚊にさされてから数日で高熱や頭痛、筋肉痛、関節痛、吐き気や嘔吐などの症状がでて、体の中心から四肢に赤い小さな発疹が出る。1週間~2週間程で回復し、一度かかると免疫ができますが、他の型に感染すると再度発症。
★デング出血熱
デング熱と同様のように発症。デング熱が重症化し、一部出血を伴う症状をデング出血熱といい、WHOでは重症度により4段階に分けられ、適切な処置を施さなければ50%の確率で死に至ることがある。
このデング熱とデング出血熱は初期段階で判断が出来ないそうなので、蚊に刺されて数日で高熱を伴う筋肉痛などの症状があらわれた場合、すぐに医療機関に受診した方がいいそうです。
詳しい症状に関しては下記機関をご覧下さい。
タイのデング熱状況
主な発生地域は、熱帯・亜熱帯地域で、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国なので、タイも当てはまります。蚊には注意が必要です。
今現時点での最新の情報で、2017年にタイでのデング熱の患者は5.3万人、このうち63人が死亡したと発表されています。
人口10万人あたりの患者数が最も多かった県は中部ペチャブリ県で223・3人。次いで南部ソンクラー県212・8人、北部ターク県206人、南部プーケット県199・6人、パタルン県190・9人、ナコンシータマラート県185・7人、北部メーホンソン県180・1人、バンコク158・8人、北部チェンライ県140・4人、中部サムットサコン県140・3人。
出典:タイのデング熱患者、2017年5・3万人 63人死亡2018年1月16日(火) 19時24分(タイ時間)-newsclip
まれに、都会の中心部バンコクでは蚊が発生しないという人もいますが、結構います。エアコンの効いた店内も、屋外も、食事中でも気づいたら刺されてるということはよくあります。
飲食店などでは蚊よけを常備してくれている所もあるので、蚊を見つけて気になる人は、店員さんに聞いてみてください。
家の中は比較的気をつけているんですが、それでも年に数回は「蚊が入ってきた!」ってなるんですよね~。そんな時はアースノーマットのベープタイプを自分の近くにそっと置いておきます。
デング熱の予防方法は?
デング熱の予防接種はありません。発症後の治療となります。そのため、蚊に刺されないことが唯一の予防方法なので、蚊の対策はしっかり行っていきましょう。
テングウィルスを持った蚊の活動範囲は、日が昇ってから日が沈むまでだそうですが、屋内や家の中では夜も活動するそうです。
予防方法
- 肌を露出しない
- 露出する部分には虫除けスプレーをする
- 蚊取り線香などを使って蚊を近づけない
- 薄い色のシャツやズボンを選ぶ
子どもには虫よけスプレーにプラスして、パッチタイプの虫よけを背中に付けています。
以前テレビで見かけたんですが、蚊の研究をしている人が「足をこまめに洗うといい」と言っていました。足が臭いとかではなく、足の細菌に蚊が多く反応するそうです。特にタイではサンダルで過ごすことが多いので、蚊も集まりやすいですね。
虫除け成分は、ディート(DEET)などの有効成分が入っているものがいいそうです。日本の製品だとディートが12%以上で「医薬品」で、10%以下だと「医薬部外品」で分けられます。濃度の濃さは効き目ではなく、高くなればなるほど、効力の持続力が長くなります。
(参考)小児に対する虫除け剤の使用について
・DEET(厚生労働省による通知)
6か月未満の乳児には使用しないこと。
6か月以上2歳未満は、1日1回
2歳以上12歳未満は、1日1~3回
・DEET(CDC、米国小児科学会の推奨に基づく)
2か月未満の乳児には使用しないこと。
小児に使用する場合の濃度は30%以下にすること。
・ユーカリ油(CDC)
3歳未満の小児には使用しないこと。
よく発生する場所
- プール
- 水たまり
- 近くに川などがある
意外にタイでは、カラッと晴れた日でも、変なところに水が溜まっていることが多いです。またプール付きのホテル(ヴィラタイプなど)やコンドミニアムなども多いので、部屋が近い人は注意しましょう。日本と違い1年中暑いので、1年中蚊を見かけます。←毎日は見ないけど
蚊を寄せ付けない!虫除け対策グッズ
タイに売ってる虫除けグッズ
タイにも、虫除けグッズはたくさん売っているので、現地調達も可能です。飲食店やツアーさん、タイ人がよく使っている種類がこのタイプ。コンビニ、マックスバリューなどのスーパー、薬局で手に入ります。
30mlで35B(約105円)ディート12%配合です。手のひらサイズなので、持ち運びに便利ですね。タイ国内旅行でエアアジアなど利用して、機内預けしない場合、機内持ち込みが出来るサイズです。※サイズ指定のジップロックに入れる必要あり
もうワンサイズ大きい80ml/75B(約225円)もあります。ローションタイプもあります。こういうシュッとする虫除けタイプは、シュッとしたあとに、しっかり塗り伸ばすのが◎蚊は塗りムラをあざとく見つけてくるそうです。
ヴィラホテルや、チェンマイなどの山の方、離島などは部屋全体に行き渡るベーブや蚊取り線香を使うのがおすすめです。
タイの蚊取り線香は16B(約48円)ラベンダーやサクラなどの匂い付きで、基本受け皿はついてません。ベープ式は、99B~(約297円)液体付きです。機内へ持ち込む場合、液体容量の確認を。ワンプッシュ式もあります。
日本からベープを持参する場合、コンセントの電圧が異なるため、部屋のコンセントまたは本体が故障する可能性があり使用できません。
外出中や、屋外でご飯を食べる場合は、スプレー式やウェットティッシュで拭くタイプの虫除けがあると便利です。飲食店の店内でも蚊が居ることが多いので、気になる方は小さいタイプを1つ持ち歩くのがいいでしょう!
バンコクにも蚊はいるので注意しましょう。
外出時にはムヒの虫除け
日本で最初に開発された「医薬品」の虫よけ剤で「虫よけ成分(ディート)」が12%配合。スプレー式ですが、飛行機への手荷物での持ち込みも可能です。
腕につけておくだけ!貼っておくだけ!
匂いは、魂げるほど臭いらしい。子供用もあって、ベビーカーへの取り付けも◎こういうのはタイにないかも。
ちなみにパッチタイプ(赤ちゃん用~)はタイでも売ってます。息子はそれを使ってます。
拭き取りタイプのウェットティッシュ式
拭き取りタイプです。ムラなくまんべんなく塗れるのがおすすめポイント!拭き取りタイプもタイにはないですね。
キティーちゃんなので、見た目は可愛すぎますが、ディート配合のウェットティッシュです。
こちらは、こどもや肌の弱い方にも使える拭き取り式の低刺激タイプ。これもディート、パラベン配合で、マダニ忌避効果も◎
部屋に使える、蚊がいなくなる蚊取りワンプッシュスプレー
蚊取り線香や、ベープのようなものではなく、部屋の中にスプレーするタイプです。コンセントや火を使わなくて済むので、海外旅行で使用する人が多い商品!特に森の方へ旅行に行く人はあると便利。本当蚊が多い。
タイにはアースのものが多いです。ゴキジェットもアースのものを使っているんですが、臭いが結構強いので、もしかしたらちょっと成分は強いかも。
一緒に用意しておきたい虫刺され薬
どんなに予防してても、刺されてしまうんですよね。特に日本人のあるあるなんですが、タイの蚊に刺されると、刺された部分から、さらに大きく円状に赤く腫れます。そして熱を持ち、かなり痒いのも特徴的です。
塗り薬も売っていますが、成分が強いので、体が小さい人や肌が弱い人は使い慣れたものを使用するのがおすすめです。
家に常備している虫刺されはこの3種類!全て日本で買ったものですが、ちゃんと効いてますよ◎特におすすめしたい2種類をご紹介します♡
ムヒアルファーEX
わたし達夫婦には、即効性抜群!「虫に刺された!」ってわかってる時は本当すぐ効いてくれて好き。EXタイプじゃないのは、あまり効き目がなくて、夜痒くて起きちゃうので個人的にはこっちのほうが効き目がいいのかも。
フルコートF
あとこっちはちょっと高いけど、お父さんが使ってて「これかなりいいよ~」とおすすめしてもらった薬です。
汗疹や、湿疹、化膿を伴う症状などで多様な用途で使えるこれもおすすめ。虫に刺されたのか、何に刺されたのか、なんでこうなったのか分からないけど痒いときに使用してます。
子ども用虫刺され塗り薬
虫よけや虫パッチをしていても、なぜかしら刺されているので、子ども用の塗り薬はもってた方がいいと思います◎
よくある質問
蚊に関して、よくいただく質問をまとめました。悩んでいる内容は同じような感じなので、ざっくりまとめていきます。
Q.バンコクにも蚊はいますか?
A.バンコクにも蚊はいます。
Q.タイにデング熱はありますか?
A.毎年感染者がいます。
Q.タイに蚊が出る時期はいつですか?
A.1年中暑いので、1年中蚊はいると思います。一番涼しい12月でも蚊がいます。
Q.タイに蚊取り線香は売っていますか?売っていたらどこで買えますか?
A.売っています。バンコク県内なら、どこのスーパーでも基本的に売っています。ネズミ捕りや、ゴキブリ対策などの害虫コーナーの一角にあります。コンビニにも売ってます。
Q.タイにも虫除けスプレーはありますか?どこで買えますか?
A.タイにも虫除けスプレーはあります。どちらかといえば、ミストタイプまたはローションタイプです。蚊取り線香と同じく、スーパーやコンビニで入手できます。また、薬局でも手に入ります。
☑ 日本語が通じる薬局『BLEZ薬局』(ブレズ薬局)
蚊に関する用語をタイ語言う
意味 | タイ語 | 読み方 |
蚊 | ยุง | ユン(グ) |
刺される | กัด | ガッ(ト) |
痒い | คัน | カン |
薬 | ยา | ヤー |
塗る | ทา | ター |
痒み止めの塗り薬 | ยาทาแก้คัน | ヤーターゲーカン |
蚊取り線香 | ยากันยุง | ヤーガンユン(グ) |
虫(蚊)除けスプレー | สเปรย์กันยุง | スプレーガンユン(グ) |
★蚊に刺された!
⇒ユンガッ(ト)(ยุงกัด)
★とっても痒い!
⇒カンマックマ~ク(คันมากๆ)
★蚊取り線香はどこにありますか?
⇒ヤーガンユン(グ)ユーティーナイ?(ยากันยุงอยู่ที่ไหน)
※この「ユー・ティーナイ?」は覚えておくと便利です「場所+ユーティーナイ?」で○○はどこですか?ってなります。ちなみにトイレは「ホングナーム」です。昔よくやってたんですが、トイレはトイレットだと思ってて、本当通じません。
★虫除けスプレーはありますか?
⇒ミー・スプレー・ガンユン(グ)マイ?(มีสเปรย์กันยุงไหม)
※多分、スプレーが日本人の発音だと中々通じにくいので、ローションなどで言い換えてもいいかも。ジェスチャーもつけると尚の事よし!
文章の場合、語尾に女性なら「カ」男性なら「クラップ」をつけると丁寧です。
ということで、今回はタイ旅行に知っておきたい蚊の感染症と、便利な虫対策グッズの紹介でした♡
ちなみに蚊は英語で「モスキート」
ではまた!