※2017年10月BTS料金が値上がりました。BTS料金変更してあります。
今日は、バンコクの交通機関『電車事情』です。
日本にあるToicaやManaca、Suicaのような交通ICカードがバンコクにもあります。短期観光客以外の大多数の人が、このICカードを利用しています!ICカードには、チャージ式、回数式、乗り放題があって結構便利。
今回はICカードの種類と、乗り放題切符、切符の買い方や電車の乗り方についてまとめていきます!
タイ国内で走る電車
タイで走る電車は大きく分けて
- BTS=スカイトレイン(高架鉄道)
- MRT=地下鉄
- ARL=エアポートリンクレール(パヤタイ⇔空港をつなぐ高架鉄道※)
- 列車=汽車・電車
の4種類です。
BTS・MRT・ARLはバンコク市内を走る電車です。バンコク市内と、バンコク郊外へ行きたい時(チェンマイとか)にとても便利ですね。今回はバンコク市内にあり、利用頻度の高いBTSとMRTに重点を置いて書いていきます。
※ARL:ドンムアン空港まで延伸予定(完成年数未定)
BTS(高架鉄道:スカイトレイン)
BTSとは
BTSとは、バンコク中心部を網羅する道路の上を走る『高架鉄道(電車)』で、2路線で数分間隔で運行してます。
日本人が多く暮らすプロンポン駅やトンロー駅、エカマイ駅があるBTSスクンビット線。リバーサイドに行けるサパーンタクシン駅や、オフィス街のサラデーン駅があるBTSシーロム線の2路線あります。
BTSスクンビット線とBTSシーロム線は、バンコク市内中心地である「サイアム駅」で乗り換えができます。
子供料金について
子供料金はありませんが、身長90cm以下の人は電車賃が無料です。タイは身長制限での料金価格が多いですね。子供でも90cm超えると大人と同じ料金です。その際は、ラビットカードを購入して学割を受けるのがオススメです。※学生証提示
※BTSスクンビット線は現在延伸中
ICカード(ラビットカード)
2019年2月15日~:ラビットカード作成にはIDチェックが実施され、身分証明書(パスポート)と、メールアドレスまたは電話番号が必要です。それ以前に持っている場合、チャージするときに必要になります。
わたしも利用しているICカード、通称「Rabbit Card:ラビットカード」です。ラビットカードは、BTSの各駅に設置された窓口で購入できます。
ラビットカードを初めて作成する際は、手数料100Bと初回チャージ料100Bの合計200Bがかかります。また身分証の提示登録(パスポート)が必要です。
以前は手数料80Bタイプと、デポジットのある200Bタイプがあったんですが、180B→200Bに値上がり。デポジットタイプは2017年1月に終了したようですね。
デポジットは、ラビットカードを窓口に返却すると返ってくるお金です。期間旅行などで、ラビットカードが要らなくなる人もいますよね。デポジット付きだと、帰国の際に窓口に返却すると50B返ってくるので、実質初回30Bの作成料で済みます。
初回チャージ100Bは、ラビットカードの最低チャージ料なので自分で使う電車賃になります。
ラビットカードには2種類あり、場所の指定なく1回乗車(改札入退場)で1カウント方式の『回数券』と、チャージしたお金を運賃として使用する『プリペイド式』です。
2つの比較はこちら~。
回数券 | プリペイド | |
購入場所 | 各改札窓口 | 各改札窓口 |
機 能 | 回数券 | チャージ式 |
運賃支払い | 改札入って出て 1カウント |
通常運賃に 端数切捨て |
初回手数料 | 200B | 200B |
金 額 | 15回:465B 25回:725B 40回:1,080B 50回:1,300B |
100~4,000B |
使用期間 | 1ヵ月 | なし |
区域制限 | あり | なし |
割 引 | 学生 | シニア |
ではでは、それぞれ詳しく見ていきましょう!
回数券
回数券は、日本のような○○駅~○○駅というような区間指定なく、改札に入って出るまでを1カウントとします。1駅先でも1回、10駅先でも同じ1回としてカウントされます。
↓学生
↓一般
料金は回数により異なりますが、使用期限は1ヵ月間なので、1ヶ月(30日間)以内に消費できる回数がおすすめです。
対象 | 料金 |
一般 | 15回:465B/1回31B 25回:725B/1回29B 40回:1,080B/1回27B 50回:1,300B/1回26B |
学生 | 15回:360B/1回24B 25回:550B/1回22B 40回:800B/1回20B 50回:950B/1回19B |
シニア | × |
回数券購入にオススメの人
- 普段電車移動が多い会社員・学生
- 週に何回か買い物に行く人
- 電車で語学学校に通う人
結果、とにかく電車に乗る人は回数券がベスト♡電車に乗っても、15B圏内または、25B圏内しか移動しない人は回数券よりチャージ式のほうがお得です。
注意点は、BTSスクンビット線バーンジャック駅~ベーリン駅、BTSシーロム線ポーニミット駅~バンワー駅区間は、運営会社が異なるため、回数券は使用できません。
ラビットカードに少しでもお金がチャージされていれば、チャージされたお金で降りれます。残高不足でエラーで出れない場合は、窓口に行ってお金を100Bくらいチャージします。
チャージ式(プリペイド)
チャージ式は、自分の好きな額(100~4,000B)をラビットカードにチャージして使用します。チャージ式で利用する場合は、通常運賃の端数が切り捨てのメリットがあります。
あとは、飲食店のプロモーションや割引、支払いができたりとチャージしておくと何かと便利。
シニアは60歳~でタイ人限定です。
券売機の切符と購入の仕方
切符のみ購入したい人は、券売機で購入が可能です。券売機は2種類あって、コインのみの券売機と、お札で買える券売機があります。お札で買える券売機は、ある駅とない駅があるので注意してください。
コインは、駅改札窓口で10Bコインに両替してもらえます。コインでの購入方法は。
手順通り①購入切符の値段を押す②コインを入れる(2Bは使用不可)③切符が出てくるので受け取るです。至って簡単。料金は券売機横に書いてあります。
最近は徐々に仕様が変わりタッチパネル式になってるところが多いと思います。タッチパネル上で行先をタッチすると金額が出るので、その分のお金をいれます(※お札はいまだ使えず)
ちょっと古い写真ですが・・・。駅名の横に「15」「42」とか数字が書いてあるので、それが運賃です。
お札が使用できる券売機も1台くらいある駅が多くなってきました。故障中や利用の方がおおいかな。
同じく、行先の駅をクリック後、指定された金額をいれます。駅窓口近くにあり。
1日乗車券(ワンデイパス)
1日乗り放題のワンデイパスです。駅改札窓口で「ワンデイパス」と伝えると購入可能です。1枚140B。購入した当日のみ有効です。
家族が来たときとか、買うか迷うけどすごく微妙なラインの金額。ラビットカードにチャージした方が、楽かなーと。
BTSの乗り方
片道切符購入者は、下のところに差し込むと、出口付近の改札あたりから切符が上から出てくるので抜き取ってから改札を通ります。結構な速さで改札が閉まるので、ササーッと通り過ぎましょう。
券売機や窓口で購入した場合の切符
裏面にも使い方が書いてあります。
下の写真。ラビットカードのマークのところに「ピッ」と当てて通ります。(切符、ラビットカードの方も同様)
妊婦さん、小さいお子さん、ベビーカーの人は、改札は通らず改札と窓口の間にあるここから。
だいたい鍵がかかっているので、自分で改札でピッとして窓をコンコンとすると開けてくれますよ。スーツケースや、荷物が多い人もぜひ。
下りる時は、ラビットカードの人はそのまま行きと同じくピッとして改札を通ります。
切符を購入した場合は、
この穴に切符を入れて通ります。
駅ホームには電光掲示板などはなく、行先(方面)の掲示のみです。
BTSは今のところ2路線なので、目的地方面の終点駅を確認しておくと乗り換えもスムーズです。
例えば、BTSプロンポン駅からBTSサイアム駅に行きたい場合、行く方面の最終駅「To Mo Chit(BTSモーチット駅)」が表示されているホームでOKです。※2019年4月現在、線路拡張によりイラストと終点駅が違うので注意してください
ちなみに、2020年開通予定でモーチッとからさらに16駅増えるので、終点はモーチットではなくなります。BTSが出しているガイドマップ見てみてください。観光地と降りる駅も記載されています。
ガイドマップ(http://www.bts.co.th/travelguideandmap.pdf)←記事最後にもURL載せておきます。
電車内の注意事項
絵で見てわかる通り。あとはドリアンも禁止です。丸っと1個でも、カットしてあっても改札超えると警備している駅員さんがいるので、チェックされなくてもそっこーで察知されます。本当、ドリアンへの察知能力はすごいとしかいいようがない。
飲み物もペットボトルじゃないタイプ、手で持つカップのジュース(密封された蓋がついてない)は持ち込みできないので「捨てて」と言われることが多いです。電車内は飲食禁止です。
MRT(地下鉄)
MRTとは
MRTは日本と同じく地下を走る電車『地下鉄』です。現在は、2路線で数分間隔で運行してます。
以前からあるMRTと、去年あたりに出来たMRTパープルライン(高架鉄道)があります。MRTはARLマッカサンと、BTSアソーク、BTSモーチットで乗り換えが可能です。
今までワットポーに行く時は、MRT終点の「フアランポーン」で中々不便だったんですが、MRTの終点から延伸されるブルーラインが2~3年後くらいにできる予定です。
子供料金と無料
14歳未満かつ90cm以下のお子さんは無料で乗車できます。MRTは子供料金もあり、91cm~120cmのお子さんは通常料金の半額の子供料金が適用されます。
ICカード
MRTのICカードは2種類あります。期間限定の乗り放題『ピリオドパス』と、チャージしたお金を運賃として使用する『プリペイド式』です。
プリペイド | ||
購入場所 | 各改札窓口 | |
機 能 | チャージ式 | |
運賃支払い | 運賃支払い | |
初回手数料 | ーーー | 180B※ |
金 額 | 100~2,000B | |
使用期間 | 指定 | なし |
区域制限 | なし | なし |
割 引 | 子供・シニア・学生 |
Stored Value Card(プリペイド式・チャージ式)
MRTのICカード「Stored Value Card:ストアード・バリュー・カード」です。初回購入時に作成料180B(発行手数料30B、チャージ100B、デポジット50B)かかります。50Bのデポジットは、ICカードがいらなくなった時に窓口に返却すると返ってきます。
カードの種類は、4種類あります。
対象 | 割引と条件 |
一般 | 青色:通常料金 |
学生 | 赤色:10%オフ ※23歳以下の学生 |
子供 | 緑色:50%オフ ※91cm~120cmで14歳以下 |
シニア | 黄色:50%オフ ※65歳以上 |
※90cm以下は無料※
乗り放題切符(1日・3日・30日)
MRTは回数式ではなく、購入した期間内は乗り放題です。※廃止になったようです(読者さん情報)
対象期間 | 料金 |
1-Day pass 1日 |
120B |
3-Day pass 3日間 |
230B |
30-Day pass 30日間 |
1,400B |
旅行でMRTを使うときは、寺院やナイトマーケットが多いですね!そのあたりをグルグル電車で巡りたいときは1Dayパスがあると便利かもしれません。
券売機の切符
MRTはすべてお札とコイン両方使用できます。コインは1、5、10Bのみで2Bは使用できません。お札は20、50、100B札のみで、大きなお札500Bと1,000Bは使用できませんので注意しましょう。
大きなお札しかない場合は、窓口で両替できます。
購入手順は①行先を指定する(ENGLISHあり)②料金を支払う③切符とお釣りを受け取るです。
すべてタッチパネルで、よく隣の駅とか押しちゃったりして、戻れるんですけど・・・あれみんな指細めてやってんのかな。。。なんか14、5年前のプリクラの落書きくらい、自分の触ったところと違うところが反応する。
MRTの切符は『トークン』と呼ばれるオモチャのような黒いコインです。
ピント全然あってない(笑)これも、よくポケットに入れて「あれ!?ない!!」ってことがあるのでお気を付けを。
MRTの乗り方
改札を通る際の基本的な注意事項は、小さなお子さんは抱っこして通る、荷物は持ち上げる、91cm~120cmのお子さんは大人より先に通す、改札を誰かが通っているときは黄色い線より先に入らない、改札を出てから立ち止まらないです。
タイの改札あるあるですが、改札のガシャンってなるところにセンサーがあるので、人より先に荷物がセンサーに当たってしまうと、挟まれるか、人が通る前に閉まります。結構痛いので、荷物は改札の上にあげるのがおすすめ。
改札を通る際は、トークンもICカードも、改札の上の部分にピッと当てる部分があるので、当てて入ります。改札を出る際は、コイン投入口があるのでコインを入れて出ます。(下の写真)
このSTAND HEREが立ち位置です。トークンをかざす前に線より奥の改札側に入っているとエラーが出てしまうので、黄色い線より手前側で待機、トークンをかざしてから黄色の線に入るとスムーズです。
これ、わたしもよくやるのですが、割かしみんな早く行きたいのか「あ!トークン入らない!」みたいな光景をたびたび見かけます。
※上の写真は2枚とも改札出口の写真です。
MRTは、TV画面に「あと何分で電車が来ます」と表示されます。細かな時刻表はありませんが、目安におすすめです。
これ見て気づいたんですが、電車内は撮影禁止、大荷物も風船もダメなんですね~。BTSと同じくドリアンも持ち込み禁止です。1度だけ電車内でドリアン異臭騒ぎがあったんです・・・本当密室でのドリアンはダメ。。。
BTSとMRTのトイレ事情
MRTはホーム内にトイレがあるところが多いですが、BTSはないところが多いですね。近くのホテルやデパートでトイレ借りるのが無難ですね!
わたしがよく使う駅はスクンビット沿い(黄緑ラインの下ライン)で、トイレがあるといえば・・・BTSチットロム駅のBTSサイアム駅方面にありました♡
どうしてもトイレに行きたくなった場合は、駅員さんに尋ねてみると駅員のトイレを貸してくれます。←まめおがよくやる(笑)
今後実施予定:共通ICカード
BTS、MRT、都内バス(BMTA:赤・青・オレンジ・白)、チャオプラヤエクスプレスで共通して使えるICカード『Mangmoom Card』です。
主にBTSですが、たまにMRTも乗るので、これはかなり便利ですね~。MRTの券売機って、たまに尋常じゃないくらい混んでますよね。
実施されたら書き加えたいと思います。
BTSガイドマップ(http://www.bts.co.th/travelguideandmap.pdf)
今回とーーっても長くなってしまいました。最後まで読んで頂いた方、本当にお付き合いありがとうございます。ではまた!